
ASOBO-KIDSとは
about us
私たち一般社団法人ASOBO-KIDSは、「遊ぶことで育つ」という信念のもと、すべてのこどもたちに多様な遊びの機会を届けています。

Mission
遊びが社会課題を解決する
原動力に!
遊びには、こどもたちの未来を拓くだけでなく、大人にも気づきと行動を促し、社会を前向きに変える力があります。近年、こどもを取り巻く環境は厳しく、深刻な課題が広がっています。今こそ「遊び」でこどもも大人も楽しく主体的に生きることができる社会にしたい!という想いを持った仲間が集まって、一般社団法人ASOBO-KIDSが立ち上がりました。
こどもを取り巻く社会課題

自殺の低年齢化・増加
日本では、10代の自殺が深刻な社会問題となっています。内閣府の「令和4年版 子供・若者白書」によると、2020年における15~19歳の死因の約半数が自殺でした。
さらに、厚生労働省と警察庁の「令和4年中における自殺の状況」によれば、2022年の10代の自殺者数は前年より約6.3%増加し、合計796名にのぼっています。
これは、毎日およそ2.2人の子どもが自ら命を絶っていることになります。


発達障害傾向を示すこどもの増加
少子化が進む中、特別支援学級に在籍する児童数は増加しており、2010年度の14.5万人から2020年度には30.2万人と倍増しました。
また、通常学級で学びながら一部の時間に特別な指導を受ける「通級」の児童も、2010年度の6.1万人から2019年度には13.4万人へと大幅に増加。その多くが発達障害に関連していることがわかります。

文部科学省の2022年の調査によると、知的障害はないものの「学習面や行動面で著しい困難を抱える」小中学生は8.8%にのぼりました。これは2012年の6.5%から3割以上の増加となり、大きな関心を集めました。
最善の予防策は「遊ぶ」こと!
このような現状に対し、チャイルドライン(電話・SNS相談)、不登校支援、通級教室など起きてしまってからの対策は進みつつありますが、起きてしまってからの対策だけでなく予防策が大切です!
こども家庭庁が提唱した「はじめの100ヶ月育ちのビション」にも、育ちの根幹には「遊び」があると位置づけられました。
なぜ、遊びが予防になるのか⁉
「遊び」が育む心の強さと生きる力
遊びは、自己肯定感や社会性、感情のコントロール力(自己調整力)を育む重要な経験です。心理学者エリクソンの発達理論では、幼少期の自由な遊びが「基本的信頼感」や「自主性」を形成し、精神的な安定につながるとされています。また、神経科学の研究では、遊びが前頭前野の発達を促し、ストレス耐性や問題解決能力の向上に寄与することが明らかになっています。
乳幼児期に十分な遊びの経験を積むことは、心の強さや社会で生き抜く力を育て、将来的なメンタルヘルスの向上や発達課題の軽減につながるのです。


ホンモノの「遊ぶ」を!
子どもが自ら「遊ぶ」ことと、大人によって 「遊ばされる」ことには大きな違いがあります。
子どもが主体的に遊ぶ時間は、脳が柔軟に働き、成長に必要な刺激をたっぷり受け取る貴重な時間です。自分で遊びを決め、試行錯誤することで、想像力や問題解決力が養われ、脳は活発に活動します。一方で、大人に指示されて遊ぶ場合、受け身の姿勢になりがちです。もちろん、ルールを学ぶことも大切ですが、指示通りに動く時間が長くなると、脳の柔軟性が低下し、主体的に考える機会が減ってしまいます。
脳の成長に必要な栄養をしっかり吸収するためにも、子どもが「自分でやってみたい!」と思える環境を整えて、脳を快い状態にしてあげることが大切です。自由に遊び、試行錯誤できる時間をたっぷり確保し、子どもの持つ無限の可能性を引き出してあげましょう!

遊びの「時間」「空間」「仲間」が不足しています
こんな大切な遊びですが、最近の調査によると、平日5日のうち学校帰りに「外で遊ばない日が全くない」と答えた子どもは、都市部で8割、地方都市で7割、農村部で6割に達しています。
今の親が直面している「遊びの迷子」問題
近年、子育て中の親たちが抱える一つの悩みがあります。それは、「子どもをどう遊ばせてよいか分からない」というものです。多くの親たちは、自分自身が子どもの頃に十分に遊んでいなかったため、子どもにどんな遊びを提供すれば良いのか、どうやって遊びを楽しんでもらえるのかがわからないという悩みを抱えています。
かつては外で友達と自由に遊んだり、自然の中で過ごしたりすることが当たり前でした。しかし、今では多くの親たちが、忙しさや都市化、または遊び場の不足などで、子どもが十分に遊ぶ時間や場所を提供することが難しくなっています。その結果、現代社会では、遊びの重要性が再認識されつつあるものの、「どう遊ばせるか」という具体的な方法が不明確なまま進んでいることが多いです。特に、外で自由に遊ぶ機会が減少し、電子機器や習い事に時間を取られる子どもたちが増える中で、遊びが心身の発達に与える影響を意識することが難しくなっています。
私たちができること
この課題を解決するために、今私たちにできる小さいけれど確実なアクションを起こしていきます。遊びの効果を最大限に引き出すためには、子どもたちが自ら主体的に遊ぶことが大切です。そして、親も一緒に遊びを楽しむ機会を持ち、子どもと共に遊び直すことが重要です。
そこで必要なのが、プレーリーダーの存在です。プレーリーダーは、遊びを通じて子どもの主体性を引き出し、親と一緒に遊ぶきっかけを作り出します。専門的な知識や経験を持ったプレーリーダーが、遊びの場を提供し、子どもたちと親が共に楽しい時間を過ごすことができるようにサポートします。プレーリーダーがいることで、遊びの大切さを再確認し、大人ひとりひとりが未来を担うこどもたちのために、次のアクションを起こすきっかけを生み出します。私たちASOBO-KIDSは、知識と経験を備えたプレーリーダーが活動サポーターとして各遊び場で活躍します!